こんにちは。
佐渡島の金山が世界遺産に登録されずに今日までやってきましたが、
今年に入って、ついに登録されることが決まりました。
これまで落選してきた理由は何だったのか・・・?
今回はこの疑問について調査してみました。
それではご覧ください。
佐渡島の金山が世界遺産に登録!いままで落選してきた理由は?
佐渡島の金山とは?
「史跡 佐渡金山」には江戸から明治、そして平成の操業停止に至るまでの
長い歴史を物語る数々の遺構が、豊かな自然の中に溶け込んで至るところに残されています。
そして、広大な敷地に点在する坑道跡、採掘施設、製錬施設など、
そのほとんどが国の重要文化財、史跡、近代化産業遺産に指定されています。
400年に亘る先人たちの営み、鉱山技術や生産システムの変遷のほぼすべてを見ることができる世界でも例のない大変貴重な遺産です。
この「史跡 佐渡金山」を含む「佐渡島の金山」は、
2022年に日本の世界文化遺産候補としてユネスコへ推薦され、現在は本登録に向けて準備が進んでいました。
世界遺産に登録の条件とは?
- (i)
- 人間の創造的才能を表す傑作である。
- (ii)
- 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
- (iii)
- 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
- (iv)
- 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
- (v)
- あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)
- (vi)
- 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
- (vii)
- 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
- (viii)
- 生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。
- (ix)
- 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。
- (x)
- 学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。
※なお、世界遺産の登録基準は、2005年2月1日まで文化遺産と自然遺産についてそれぞれ定められていましたが、同年2月2日から上記のとおり文化遺産と自然遺産が統合された新しい登録基準に変更されました。文化遺産、自然遺産、複合遺産の区分については、上記基準(i)~(vi)で登録された物件は文化遺産、(vii)~(x)で登録された物件は自然遺産、文化遺産と自然遺産の両方の基準で登録されたものは複合遺産とします。
暫定リスト
世界遺産条約を締約した国は、将来世界遺産リストに登録する計画のある物件を「暫定リスト」としてUNESCOに提出します。
事前に暫定リストに記載されていないと、世界遺産委員会へ推薦書を提出しても審査されません。
なお、世界遺産リストへの推薦は、各締約国政府が責任を持って行うもので、個人や団体による推薦はありません。
佐渡島の金山が登録された基準
現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも稀有な存在)である。
歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
これらの基準から、今回世界遺産に登録されました。
世界遺産登録に落選してきたのはなぜ?
書類提出の際の不備が続いていたため
日本政府が「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録に向けて国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した推薦書を再提出することになったことを受け、外交部会などの合同会議を党本部で開いた。
関係省庁から経緯を聴取したところ、2月28日にユネスコから書類の不備が指摘されていたことが判明した。
出席者からは「前代未聞」「大失態だ」と政府対応への批判が噴出した。
「書類の不備で来年の夏には結果が出るということが崩れてしまう。そんなことは想像もしていなかった」
これまで登録されなかった背景には、日本政府による書類提出の際の不備が原因だったようですね。
修正後再提出し、今回世界遺産に登録となったようです。
韓国が登録に反発していたが現在は?
登録に同意する考えを示した
これまで「佐渡島の金山」をめぐって韓国が、「朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だ」として反発していた経緯があり、日韓両政府は話し合いを続けてきました。
韓国外務省の当局者は2024年7月26日、韓国メディアの記者団に対して「日本との間での合意が大詰めを迎えている。今後、特別なことが起きないかぎり、佐渡島の金山は世界遺産に登録されると予想される」と述べて、登録に同意する考えを示しました。
登録にあたっては、世界遺産委員会で審議にあたる委員国の全会一致での決定が慣例となっていますが、韓国が委員国の1つとなっていますが、穏便に進むことでしょう。
林官房長官「韓国との間で誠実に議論」
林官房長官は、「『佐渡島の金山』の世界遺産登録の実現に向け、韓国との間で誠実に議論を行ってきているが、その詳細については外交上のやり取りであり差し控えたい。いずれにしても、現在行われている世界遺産委員会での登録実現に向けて何が最も効果的かという観点から総合的に検討を行い、政府一丸となって対応していく」と述べています。
世界遺産登録までにも、たくさんの審査や書類提出があるそうです。
政府も慎重になっているようですね。
まとめ
日本の世界遺産登録件数がまた増えました。
長く歴史のある素晴らしい遺産をこれからも守り続けていけるお国でありたいですね。
以上、koniirimonのおはなしでした!
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