こんにちは。
北海道で暮らしている、毎日料理を作っているChefです。
5月は子供の日でもあり、男の子を祝福する日でもありますよね。
最近はマンションやアパート暮らしの方が増え、大きな五月人形を購入するよりかは、あまりスペースを取らない大きさのものが好まれている傾向があります。
人形を飾る風習は親世代から、自分の世代、そして後世代へと代々繋がって飾られています。
ですが、年に一度の五月人形飾りとなるため、毎年飾り方に困っている方もいるのではないでしょうか?
また、人形を飾ってあげる適正な時期はあるのか?
これらの疑問を解決していこうと思います。
それではご覧ください。
【五月人形】意外と知らない!適正な飾る時期や飾り方は?
五月人形の基本的な飾り方
鎧飾り
鎧飾りは頭から足まで全身ある人形です。
大まかな順番としては、「下半身 ⇒ 胴体 ⇒ 顔 ⇒ 足」の順で飾り付けていきます。
下半身
必要なもの ⇒ 土台となる櫃(ひつ) / 佩楯(はいたて)
●佩楯(はいたて)を櫃(ひつ)の中心に合わせて全面に垂らします。
●佩楯の帯の両端を櫃の中に挟むことで固定します。
左右対称になるように調節しましょう。
胴体
必要なもの ⇒ 鎧 / 芯木(しんぎ)
●櫃の上に芯木を載せます。
●芯木に鎧を着せます。
場所や腕の曲がり具合のバランスを見ましょう。
顔
必要なもの ⇒ 面頬(めんぽお) / 鍬形(くわがた) / 竜頭(りゅうず)
●芯木の上部の溝に面頬の紐をかけて吊るします。
●位置が鎧の上に収まるぐらいで紐の長さを調節します。
●鍬形と竜頭を差し込んで芯木に被せます。
足
必要なもの ⇒ 毛履(けぐつ) / 脛当(すねあて)
●毛履に脛当を差し込みます。
●櫃の前に並べます。
最後
必要なもの ⇒ 弓 / 太刀
●最後に全体のバランスを整えます。
おなかが出過ぎないように腕の位置などを調節し、かっこいい場所を探しましょう。
●向かって左側に弓を、右側に太刀を置きます。
太刀は柄が下になるようにします。
兜飾り
兜飾りは鎧飾りとは違い、頭の部分だけなのでシンプルです。
必要なもの ⇒ 櫃(ひつ) / 芯木(しんき) /袱紗(ふくさ)
●櫃の上に芯木を乗せます。
●袱紗を芯木に被せます。
そのときに一つの角が前に垂れるようにかぶせ、垂れすぎないように注意しましょう。
●兜に鍬形と竜頭を差し込みます。
●芯木に兜を乗せます。左右を間違えないようにしましょう。
●全体のバランスを見て調整しましょう。
●最後に弓を向かって左に、太刀は柄を下にして右側に置きます。
鎧兜以外の道具の飾り方(三段飾りの場合)
三段飾りでは鯉のぼりや粽(ちまき)も一緒に飾ります。
大枠を組み立てて屏風も飾ったら、まずは二段目から組み立てていきましょう。
【二段目の左側から】
●鯉のぼり
●陣笠(じんがさ)
●太鼓
●軍扇(ぐんせん)
●篝火(かかりび)
【三段目の左側から】
●篝火(かかりび)
●柏餅
●八足台
●粽(ちまき)
●篝火(かかりび)
これらを置いていきます。場所を間違えないようにしましょう!
最後に一番上の段に、鎧兜 / 弓 / 太刀を置きます。
※これがメインです!
全体のバランスを見て、自分が納得する飾り方に微調整をしたら完成です。
五月人形を飾る適正な時期
地域や風習によっても異なりますが、春分の日(3月20日)、お彼岸(3月中旬頃)が過ぎてから飾るのが一般的です。
遅くとも4月中旬頃までには飾るようにしましょう。
五月人形はいつから飾らなければいけないという決まりはありませんので、目安として参考にしてください。
また、大安吉日などのお日柄の良い日に飾らなくても大丈夫ですよ~
五月人形の「一夜飾り」については倉片人形では特に提言していません。
一夜飾りというのはよくお正月飾りのときに気にする方が多いと思いますが、「一夜飾り」は縁起が悪いといわれています。
なぜなら・・・「急ごしらえは神様に失礼」だからです。
気にされる方は前述した時期に飾って頂ければ問題ありませんよ♪
出しっぱなしはNG?
倉片人形では五月人形の出しっぱなしはおすすめしていません。
季節の飾りですので毎年端午の節句の時期に飾るのが良いでしょう。
また、五月人形はお子様の厄を引き受けてくれるので、厄が入った人形を出しっぱなしにするのはよくありません。
「いつしまえばよいのか?」と考える方もいらっしゃると思いますが、おすすめは5月中のお天気の良い日を選んでしまってください。
天気が悪く湿気の多い日にしまうとカビやシミの原因となります。
※旧暦の6月初めの頃(7月上旬)まで飾る地域もあります。
子供たちが成長し、五月人形を何歳まで飾ったらいいのか悩んでしまうこともあると思います。
生活スタイルが変わっていき、飾るスペースが確保できなくなったりすることもあるでしょう。
五月人形は何歳まで飾るべきという決まりはありません。
結婚してから子供の五月人形と一緒に自分の五月人形を飾るのも素敵なことです♪
ですが、いろんな事情で飾るのが難しくなってきた時は、学校の卒業など子供の節目を区切りにしても良いかもしれません。
役目を終えた五月人形は子供たちのお守りとしての役目を果たしてくれた人形ですので、ぜひ人形供養をしてあげてください!
まとめ
五月人形を飾るときによくわからなくなるのが、弓と刀の置き場所だと思います。
「右?左?どっちだったっけ?」
こんな感じで人形を飾っている方も多いと思います。
今年の子供の日は、迷うことなく人形を飾れるように、この記事が役立ってくれたら嬉しいです!
「こいのぼり」も出してあげるのを忘れずに!笑
以上、koniirimonのおはなしでした!
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